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子ども達に普段食べているお野菜がどんな風に育っているか、その現場で見て感じてほしいと思っている方へ

普段食べているものがどんな風に育つのか実際に育てて、収穫して、私達の食卓が自然とつながっている事を体験して、食べることの本当の楽しみを手に入れましょう!

決して収穫が確約されているわけではありません。

思っているよりも見劣りのするお野菜ができるかもしれません。

でも、自然の中でどんな風にお野菜が育っているのかを実際に見て、育てて、収穫して、食べることで、私達が自然の中で生きている事を体験できます。

自分で収穫したお野菜は、とっても美味しくって、生きている喜びを魂レベルで感じることができます。

野菜づくりを始めたきっかけ

私がお野菜をつくろうと思ったきっかけは、お野菜がいつのまにかブランド物のバッグを買うように、お野菜本来の姿ではなく、そのお野菜にまつわるあれこれを見てお野菜を買うようになっている風潮に嫌気がさしたからです。

いつの頃から、オーガニックとか、有機栽培とか、自然栽培とか、産地以外にお野菜を分類するカテゴリーが増えましたね。

なんとなくオーガニックがいいとか、有機栽培とオーガニックって同じかな?とか自然栽培されているものは形が悪くって小さいかもとかって、よく知りもしないで感覚で分類していました。

きれいな形をしていて、農家の○○さんが丹精込めて作りました!と書かれていると、何も知らないのに無農薬で、有機栽培で作られていて、いいお野菜。なんて思っていました。

ある時、佐藤初音さんのコラムを読んでいて、佐藤初音さんが「どんなお野菜でも、たとえ農薬や化学肥料を使って育てられていても、おいしくいただきます。だって、お野菜に何の罪もないし、人間が勝手にそうやって育てて、お野菜にとって一番いい時期に土から引っこ抜いて食べてしまうのでしょう。私は、お野菜たちに感謝しかありません。その命を食べさせてもらうのですから」というような文言を読みました。

その時ハッとしました。

お野菜を育てるとはどういうことか、よくわかっていない上に、お野菜たちの命を“これはいいお野菜”“これは食べたら毒になるお野菜”という感じに勝手に差別していたなと、猛烈に反省したのです。

すごく傲慢だったなと。

命をいただくというよりも、何かブランドのバッグを選んでいるかのような感覚になっていたように感じました。

また、よくわかっていないのに有機栽培がいいって思っていたのですが、有機栽培のことは何も知らず、ただみんなが言ってるからイイモノだろうくらいに思っていました。

菌ちゃん農法との出会い

そんな時、吉田俊道さんの菌ちゃん農法に出会って、家の庭にあった、何年も花をつけないバラの木を菌ちゃん農法で作った土に植え替えました。

その土は、庭に生えている雑草だけで土をつくった土です。

何も肥料を入れないで、雑草を積み上げて半年間放置したところに植えただけで、花をつけて大きく立派に育っていきました。

バラの花は肥料がたくさんいるとか虫がつきやすいとか言われているのに、全くほったらかしで年々大きくなっていっています。

とっても不思議でした。

土は栄養分なんてなく、ただの土で、肥料を入れてあげないと花や野菜は育たないと思っていましたし、肥料は何か動物の糞とか油粕とかを入れないといけないと思っていて、土は単なる器くらいに思っていたのです。

吉田俊道さんの菌ちゃん農法を試していくうちに、土は植物の死骸で、ミネラルたっぷりだという事や、唯一植物だけが、何もない所からエネルギーを、有機物を作り出すことができて、全ての動物はその命をいただいて生きている事を実感として感じていきました。

自然の循環の中に私たち人間は生かされているのです。

知ってはいたのですが、全然わかっていませんでした。

普段、お料理教室を開催しているのに、食べているお野菜の気持ちを考えたことはなく、ただ食べる物として扱っていました。

どこからともなく運ばれてくるもの、という感じです。

実は、食卓に上がるまでに、生産高として数えられるお野菜の倍以上のお野菜がつくられていて、捨てられる部分は可食部分よりも多くって、想像していたよりも長い日数をかけて育てられているという事を初めて体験しました。

1mmほどの種が大きく成長してたくさんの実をつけていく、それは食べられるためではなく、お野菜が自分の子孫を残すために生きていて、生き物の自然な活動を行っているのです。

その実りを横から勝手にいただいていることがわかりました。

お野菜の大切な子孫を食べているのですから、お野菜が一番ここちよい方法で育てようと思ったのです。

自然の循環のサイクルの中でつないでいく命、命の連鎖を大切にして育てようと思いました。

それが有機栽培か、自然農法かわかりません。

畑のあるその土地にあるもので、季節の移り変わりと気温の変化を見ながら、その土地にあったものをつくることが、命のつながりを大切にすることだと感じました。

私達は命の連鎖の過程で、その実りをいただいています。

これがとっても美味しくって豊かな事だと体験してわかりました。

小さな種が芽を出すのに14日、畑に植えるまでに30日、実をつけるようになるまでに40日かかります。

この期間、毎日眺めている時間がとても豊かで楽しいのです。

お野菜たちが成長しやすい床をつくるには、その土地にあるもの、落ち葉や草を漉き込んで、土の温度が上がるように発酵を促して、時間をかけて用意しています。

まるで、赤ちゃんを迎える準備から、トツキトウカを経てわが子を愛しんでいるかのようです。

実際は天敵がいますからもっと厳しいのですけど、その天敵も自然の循環の一部なのですから、受け入れていきます。

食べたものでカラダはつくられる。食べることは生きること。

こんな言葉を食卓講座で言ってきましたが、今まではその意味を分かっていませんでした。

余すところなく食べてるからいいやというくらいの感覚でした。

おいしくお料理したらいいと思っていました。

でも、実は違ったのです。表面だけしか見ていませんでした。

お野菜が育つ環境の事、土の事、気温の事、水の事、命の循環など、とってもたくさんの流れの中で育まれている命を、自分の命として取り込んでいくことが「食べることは生きること」なのです。

そこに感謝と畏怖の念が湧いてくるところまではまだ到達できていません。

お野菜一つ一つも、命があって、食べるモノではありませんでした。

私と同じ一つの命だったのです。軽く見ていたなと、今やっとわかりかけてきました。

当初、知りたいと思っていた有機栽培の事、自然栽培の事はどうでもよくなって、自然の循環の中で土が育っていくその様子と、その土でお野菜たちがどんな風に育っていくのか、その姿を見たいと思ってお野菜つくりをしています。

土に触れ、種から出た芽を見て、実ったお野菜の成長を見て、その実を味わって、また、次へと命のサイクルを作り出していく。

その楽しみと豊かさを皆さんと分かち合いたいと思います。

お野菜つくりを通して「命の循環」を知ると、きっと平常心を保てるようになる気がします。

ストレス解消ではなくて、ストレスを作り出すことがなくなるのです。

お野菜たちは、与えられた環境で、命を次の世代へつないでいくために淡々と生きて、花を咲かせ、実を実らせています。

その姿は、前へ進んでいく私達を後押ししてくれると感じています。

安定した収穫を目指すのではなく、姿かたちのよいものをつくるためではなく、命を育むことを体験する仲間を募集します。

土づくりから一緒にやっていきましょう。

何もない所からのスタートですが、まるっと体験していくことで見える世界が変わっていくことと思います。

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